パーマと和牛

2024年4月27日。昨日は人生初のパーマをかけてもらった。グリングリンのやつじゃないけど、しっかりパーマだと分かる感じのパーマである。気に入った。パーマをかけようか迷い出したのは、パーマをかけて帰ってきた拓也が「駿もかけてみれば」と言ってきたことがきっかけである。その時は流してたのだが一昨日二人で赤ワインを飲んでいる時にふと思い出してやろうと思った。彼にリンクを送ってもらい、早速翌朝予約できたので、吉祥寺まで行ってやってきた。明るい美容師のお姉さんで、腕も確かだった。会話も楽しく、いい朝のパーマ時間だった。お姉さんによく兄貴と二人で近くの酒屋に酒と焼酎買い出しに行ってますと言うと、「えー何それめっちゃ可愛い、二宮兄弟推せます」と言っていた。

その後学校に行き、そのまま人形町でバイトだった。満席になっている時に外人三人組が来て、そのうちの一人がおれに挨拶してきた。その顔に見覚えがあり、思い出した。水曜にフランス人たちと七人で来て、和牛を5個頼んで行った羽振りの良い外人軍団のうちの一人だった。彼は気に入ったらしく、二人のイングランドから来た友達を連れて一日空けて再訪したのだった。一時は満席だと言って断ったのだが、店を出て行った彼らを追いかけて、8時半なら予約できるがそれでは遅いかと聞いた。それと彼らは喜んで、いっぱい近くで飲んで時間潰して帰ってくるよと言ってくれた。8時半にちゃんと帰ってきて、なんと残り二つしかない和牛を二つ頼んだ。そのほかにチキンとサーロインも頼んで。芝田さんは一週間で8個も出たことなんてないと言っていた。ほぼ半年分だと言っていた。おれはその8個全てを目撃した。

実を言うと、水曜に来た際おれはその七人のテーブルでビールをライスの上に落として割れて、大惨事を演出した。その瞬間私の頭は真っ白になり、外人の「oh my gosh」が沈黙のなかで漏れるように溢れた。ビールが客の一人のパンツを濡らした。私は必死でタオルを渡し拭いてもらい、何度も謝った。彼らは優しく許してくれた。と思う。

こんな失敗は初めてだったが、失敗することはそれ自体大したことじゃない。問題は、その失敗を失敗と分かっていてやり続けることである。失敗は多くを教える。そこから何を学んでどうやってその失敗を2度としないように意識できるかが鍵である。そして、自分の失敗を認めること。この潔さを持って真摯に謝り、相手のことを思って失敗のリカバリーをする。失敗の後の対応でその人間の真の姿が見えてしまう。失敗を認めない人間の態度は分かりやすく、どこか自分の非を隠そうとし、失敗の後相手を思った行動が取れない。おれがそうでないとは言えない。そういう節がある時が数えきれない。だからそうならないように変わっていくのはおれの自由だ。それはできる。

そんな惨劇を起こした場所に友達を連れて再訪してくれるなんて、おれは本当に嬉しかった。できる限りいい時間を過ごしてほしいと思った。最後はかたい握手を交わし、来年また来るよと言っていた。

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