2024年5月28日、火曜日。今日は嵐。だけどおれは外に出た。古着屋で働いている女の子に会いに行くために嵐の中出ていった。先週彼女に仕事終わりに一杯どうですかと誘ってみた。すると彼女は、いけるっちゃいけるんだけど、また今度の方がいいかもと言った。また今度の方がいいってことは結構ポジティブな答えだなと思って、断られたのにそんなにショックじゃなかった。ちなみに、まだ2回しか会ったことのない店員さんだ。だけど、話し方と仕草が、可愛らしい。その2回とも火曜日だったから、今日も会いに行こうと思った。そして、木曜日の仕事おわりは空いているか聞こうと思った。前を通ると、オーナーのおじさんがいた。思わず通り過ぎてしまった。いつも火曜は一人だったから、今日もてっきり一人だと思っていた。オーナーさんがいる前で誘うのはなんだか気が引けて、せっかく雨の中出てきたのに帰ろうかと迷った。けれど、オーナーさんがいるから話しかけられないなんてそんなカッコ悪いやつにはなりたくないと思って、引き返した。挨拶をすると、少し会話して、じゃあまたと言って去ってしまった。木曜日の誘いもせずに。全く、オーナーが後ろに控えてる中で会話したから体が早くその場を去りたがっていたのが思い出せる。たわいもない会話でさっさとバイバイと言ってしまった。歩きながら、なんで誘わなかったんだと悔やんだ。立ち止まって考えた。引き返してもう一度木曜日は空いてますかと聞くか聞かないか、その場をクルクルしながら悩んだ。また帰っていくのはあからさますぎるし嫌だったが、オーナーのことなんか気にして誘えないのは情けないと思って、また引き返した。木曜日って働いてますか。あー、木曜日はいないんですよね。いつが休みなんですか?基本木金は休みです。また、飲みに行けますか?うーん、日によるかな、、。そうですか、じゃあまた試してみます。
そう言って結局なんの成果も得られず、いや、木曜はいないということは知れた、のそのそと帰った。今回のリアクションは、なんだか期待できなそうな、あんまり乗り気じゃないのが伝わってきてしまった。彼氏がいない方がおかしい素敵な人だし、シンプルにおれみたいな若造は興味ないのかもしれない。軽くショックだったけれど、誘ったことに意味があった。勇気が必要だったし、それをオーナーさんがいてもやれたのは、今までのおれが避けていたようなシチュエーションを突破したということでもあった。自分の気持ちに正直になって、誘いたい人を誘った。約束は取り付けられなかったけれど、今となっては聞かないでそのまま帰って誘っとけばよかったと後悔するよりずっとよかったと思う。
同じ夜にマニュエルから電話があった。彼と話すことはいつでもおれを元気にする。大切な友達が海の向こうにいることに感謝したい。今日も、何も無駄にはしなかった。
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