初めてのWWOOF、南仏エクソンプロヴァンス

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2022年8月10日、シャルル・ド・ゴール空港に降り立つ。荷物はバックパックと20kgのスーツケース。冬服と米などの日本食が入った段ボールは日本を出る三日前くらいに郵便局に行って船便で送ったから、三ヶ月ほどでフランスに届く予定。日本からフランスへ荷物を送る際に船便は一番安い輸送手段だけれど、通常は二、三ヶ月の月日を要するから送るときはそれを見越して早めに送らなければいけない。ちなみに、フランスから日本へは船便はなく、空輸かもしくは飛行機に乗る際に荷物追加で一緒に運ぶしかない。私はフランスからバックパッカー旅をしながらの日本帰国だったため、荷物追加ではなく飛行機便一択だった。La Poste というフランスの郵便局まで荷物を運んでそこで手続きをするのだが、これも事前に重量制限などを確認しないと大変面倒なことになるので要注意。馬鹿な私は何個も服や本を置いていかなければいけない羽目になったのだが、その話はまた今度にしたい。

今日は私の初めてのウーウィング体験について話したい。WWOOF(ウーフ)とは、簡単に言えばホストの仕事(農作業、建築、飲食など様々)を手伝う代わりに寝る場所と3食が与えられるという、ホストにとっては労働力の確保、ウーファー(ホストの手伝いをする側)にとってはタダでベットとご飯が手に入るウィンウィンなシステムである。もっとも、これは私がウーフについて友達から聞いて最初に抱いたイメージであり、実際にやってみてそれは2次的な価値でしかないのだということが分かった。

まずウーファーになるために必要なのが、ウーフのサイトから年会費を払って会員登録することである。WWOOF France の年会費は25€で、それさえ払えば1年間他にかかる費用はない。2年目以降も更新すると年会費は安くなるらしい。あとはサイトから気になるホストに連絡をし、返信を待つ。返信は早いホストでその日中、今はウーファーを必要としていないホストなどはあまりメッセージを見ないのか、ごめんなさいの返信が二週間後くらいに来たのもある。私は三人のホストにメールを送り、一番返信が早かったAix-en-provence(エクサン・プロバンス)にあるB&Bを営む家に滞在することが決まった。

パリからエクソンプロヴァンスまでは初めてのTGVで行った。当日購入した席は二階建ての二階席で、大きなスーツケースを抱えて上がるの一苦労。後から気づいたがTGVは早めに予約することと日付を選ぶことが肝心で、だいぶ節約できる。また大きな荷物があるなら一階席をお勧めする。

4時間ほどかけてAixの駅に着き、そこからバスで30分ほどかけて目的の家へ。これがまた入り口まで長い砂利道をスーツケースを引いて歩かなければいけなく、真夏の日中にはなかなかの試練だった。家の扉をノックすると背の高い痩せたおばさんが出てきて、挨拶をする。”Bonjour, je m’appelle shun, je suis un woofer” 的なことを言ったと思う。Shelia(シェラ)と名乗った彼女は家をざっと案内した後、私が泊まる離れの小屋へ連れて行ってくれた。なるほど、そういう感じね。木でできた小屋で部屋は二つ。ベットは二段ベットで、新しいウーファーが来たら二人部屋になるからベットは下か上のどちらか一方を使ってと言われた。もちろん下を選ぶ。トイレは簡易トイレで、大をしたらその上から藁のようなものを被せて、袋がいっぱいになったら新しいものに取り替えてとのこと。

荷物を置いて整理した後、好きに食べていいよと言われたラタトゥーユと茹でたじゃがいもとクスクスを遠慮なくいただいた。これがめちゃうまで、ベジタリアンとのことだがこれなら全然やっていけると思った。ここから十日ほどここでの生活が始まる。

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