時が全部

2024年3月21日木曜日。昨日は何をしたっけ。そうだ、何冊か本を読んだ。朝は兼高かおるさんの「わたくしが旅から学んだこと」を読み切り、その後筋トレをした。そしてお昼にご飯を炊いて、鶏むねの低温調理ハムとアボカドと白髪ネギをレモン汁醤油マヨネーズオリーブオイルで和えたもの、白髪ねぎを上に乗っけてうまい胡麻油とうまい塩をかけて食べる冷奴を用意して、さらに残った三日目のカレーで昼を食べた。母も兄もうまいうまいと言って喜んでいた。

午後は久しぶりにドラゴンボールを見た。悟空とベジータの最初の戦いのところ。子供時代これで育った私には、昔の記憶が呼び覚まされていく感覚だった。そして夕方から街の銭湯に出かけた。サウナもあるのでここでのんびり1時間半くらい使い、帰りはセールになっているブリのお刺身を買って帰った。一週間ぶりの家での晩ごはん。兄は仕事でいなかったが、母と2人で食事を用意して、食べた。静かに美味しくいただいた。こういうなんでもない家族の夕食や昼食を大切にできる男でありたい。

夜は辻さんの「カラフル」という短い小説を読んだ。君は人生最初の記憶がなんだか思い出せるかいという問答があり、私は同じようにそれがなんだか考えた。保育園時代の時がそうだと思うが、どれが一番最初かということは分からない。時間軸は、こうやって分からなくなっていって、20年後には今のこの生活で起こった些細な出来事なんて、忘れてしまうのかもしれない。しかし忘れる能力がなければ、人間は色々不都合に悩まされるんだろう。

だから私は日記をつける。忘れてしまった時のために。誰のために書いているのか。私のためであり、私を愛してくれる人のためである。山田かまちが何を考えてどう悩んで生きていたか、それを今少しでも垣間見れるのは、彼が生前メッセージとして色々残してくれたからである。その時彼はきっとこれが世の中に晒されるなんて思って書いていなかっただろう。いや彼なら、それも想定済みだった可能性の方が高いかもしれないか。この日記がいつまでもおれとおれの愛する人たちを結びつけるものであり続けることを願う。

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