何も変わらない間柄

2024年4月11日。一限から学校に行き、初回なので早く授業が終わったから、二限までの間悠人が送ってきた清志郎の歌を聴きながらベンチで寝そべっていた。やっぱり心がグッと熱くなる歌で、朝からしみじみ感傷に浸ってしまった。おかけで朝から何だか気分がよく、学食をゆうじと食べた後外に出て公園で一服しに行った。桜の下で彼が全力でブランコを漕いでいるのを見て、おれもやりたくなった。久しぶりにブランコを漕ぐと楽しかったが、ふくらはぎが攣りそうになった。おじさんの体である。

三限が終わった後は新宿に行って、トゥールーズ留学中に友達になった中国人の女の子と会った。一年ぶりの再会だったが、そんな感じはしなかった。まるで一年前から今日までの日々がなかったようで、時が経つ早さに震えた。新大と行ったアフリカインド旅の話をしたが、今思えばあれももうすぐ一年経ってしまうと考えると、恐ろしい。どんどん時間は進んでいって、今度は後ろから迫ってくる感じ。周回遅れのマラソンのようだなと思った。

新宿の南口のすぐの喫茶店でコーヒーを飲みながら色々話した。知らなかったが彼女は24歳らしい。もう3年半中国を出てフランスで暮らしている。そしてここから八月までは日本で留学生活を送る。優しくて穏やかだが、強い人なんだと思う。彼女が日本にいる間に楽しんでもらえるよう、また誘ってうまいものや居酒屋なんかに連れて行ってあげたい。

そのまま外苑前まで電車に乗って、マンホールに行った。悠人に会うのもなんだかんだ二ヶ月以上ぶりである。時間が空いても、2人の間の何が変わることもない。彼は彼女ができたそう。5年ぶり2度目の彼女。びっくりした。嬉しくなった。あいつはモテるから色んな女の子が近づいてくるけど、結局そこに行くんだから、やっぱりなんというか、誠実なんだよな。

2人でビールを飲みながら原宿まで歩いた。やっぱり、会うと嬉しくなって、生きる力が湧いてくる。そんな友達を持てたことは、おれにとって何よりもかけがえのないことだ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました